UGGヒストリー
ここでは、UGGブーツの由来と日本で人気のある「UGG Australia」の歴史についてご紹介していきます。
●1920年代にオーストラリアの羊毛刈りを職業とする人たちの間でUGGブーツは誕生しました。
彼らは羊の毛皮で足を無造作に包み、この出来の悪い不恰好なブーツを「Ugly Boots(かっこ悪いブーツ)」と呼んでいました。これを古き佳きオーストラリアンたちは徐々にスラングで「UGG Boots(アグブーツ)」と言い慣わすようになったのだそうです。
この「UGG」という名前はこれに由来するのですが、あまりの履き心地の良さから次第に一般の人々にも履かれるようになっていったのです。
●1930年代、農夫たちの間で履かれていた「UGG」は意外な所で使われるようになります。そのきっかけは第一次世界大戦。戦闘機のパイロットたちが上空で体を暖かく保つために、足にUGGを履いて飛び立っていったのです。
●1960年代、まだまだ一般的とはいえないUGGでしたが、この頃オーストラリア西海岸にある都市パースの、サーファーやスイマーたちが愛用するようになりました。
彼らは水から上がったときに足を冷やさないよう、優れた保温性のあるUGGを活用し始めたのです。同時期にいくつかの小さな会社は手工業での生産を開始します。
●1970年代、パースの流行からほどなくして、UGGは東海岸にあるブリスベンからシドニーにかけてのサーファーたちにも使われるようになります。その一部はオフシーズンに雪山でスキーを楽しんでいましたが、彼らによってUGGは夏のビーチの熱い砂の上だけではなく、極寒の雪山にも持ち込まれるようになったのだそうです。
●1978年、オーストラリアのサーファー、ブライアン・スミスが、オーストラリアやニュージーランドのサーファーの中でポピュラーだったムートンブーツをアメリカに持ち込んだのが、ムートンが世界に広まる始まりとなりました。
それがカリフォルニアのサーファーたちの目にも留まり一躍人気となり、世界的に有名な上質のシープスキンブーツブランド「UGG Australia」となったのです。
●1995年には、カリフォルニアのサーファーの間でブーツが広く使用されるようになっていたUGG Australia社ですが、ブライアン・スミスはこの年、会社をアメリカの巨大なフットウェアカンパニーであるデッカーズ社に売却します。
●1999年、デッカーズ社は「UGG Australia」の名称をアメリカやヨーロッパで商標登録します。
●2003年、UGGはとてもファッショナブルものへとイメージチェンジに成功します。ケイト・ハドソンやシエナ・ミラーなどのハリウッド女優が履いたことで一躍注目を集め、アメリカ国内で大流行します。
●2005年、UGGの世界的な人気の拡大を受けて、デッカーズ社は生産拠点を中国に移し大量生産に踏み切ります。また一部のオーストラリアメーカーも海外進出を果たしました。
●2006年、日本でもUGGが流行しましたよね。表参道ヒルズにUGG Australiaブランドの直営店が出現。現在では中国や韓国といった国々でも人気に火が付いています。